診療案内
アレルギー性結膜疾患の患者さんは、日本国内で2000万人以上と推定されています。アレルギー性結膜炎は、季節性アレルギー性結膜炎、通年性アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎に分類されます。中でも、春先から目のかゆみや充血をおこす季節性アレルギー性結膜炎が、かなりの割合を占めているといわれています。季節性アレルギー性結膜炎は、花粉などの抗原が結膜上皮細胞に沈着し、肥満細胞が反応してヒスタミンを分泌します。ヒスタミンは神経に作用してかゆみを生じさせます。また、血管に作用して血管からの水分の漏出を促したり、結膜上皮細胞から炎症を誘発する物質を分泌させたりして、結膜浮腫や充血といった症状をきたします。
アレルギー性結膜炎の治療方法は、季節性・通年性アレルギー性結膜炎の場合は、ヒスタミンH1受容体拮抗剤の点眼薬、ヒスタミンなどの分泌を抑える点眼薬での治療になります。春季カタルや巨大乳頭結膜炎では、ステロイド点眼や、免疫抑制剤の点眼で治療を行います。また、アトピー性皮膚炎に伴う重篤な合併症として、アトピー白内障と裂孔原性網膜剥離が挙げられます。アトピー白内障は、若年者にも発症しますが、点眼などの治療はあまり有効ではないため、根治的治療は白内障手術になります。網膜剥離は、放置すると失明に至る重篤な合併症です。網膜裂孔のみの場合は、レーザー治療を行いますが、網膜剥離を認めた場合は手術を選択することが多くなります。
眼科では通常の診療の中でアレルギー性結膜炎の診療を行っています。当院では、アトピー白内障や網膜剥離に対する手術を行っており、視機能の維持・改善を目指しています。
外来診療について
- 新来患者さんは、紹介状持参の方を優先し、診断・治療方針が決まり次第、各曜日の担当医が診療を継続します。
- 当専門外来は予約制です。
- お問い合わせ先
- 077-548-2111(代表)
- 077-548-2570(外来)
診療日
専門外来(予約制)
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午前 |
午後 |
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月 |
大路正人 |
澤田智子 |
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火 |
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水 |
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柿木雅志 |
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木 |
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金 |
西信良嗣、澤田修 |
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スタッフ紹介
診療・研究実績(2018年年間実績)