病院長メッセージ

アレルギー疾患に関する広範かつ高度な知見をもとに、良質な医療を提供します。

写真: 滋賀医科大学医学部附属病院長 松末吉隆

病院長 松末 吉隆

滋賀医科大学医学部附属病院は平成30年3月にアレルギー疾患医療拠点病院として指定されました。

当院は、日本アレルギー学会アレルギー専門医教育研修施設として、高度に専門的で幅広くアレルギー疾患に対応できる体制を整備しています。日本アレルギー学会指導医・専門医を中心に専門的な検査と診断を行い、症例に応じて薬物療法、免疫療法、手術療法など適切な治療法を選択しています。特徴的な診療として、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法や、気管支喘息に対する気管支サーモプラスティ治療、最新の抗体製剤による治療などに力を入れています。また、耳鼻咽喉科と呼吸器内科が有機的に連携して、一人の患者さんを上気道と下気道の両面から治療するシステムを構築し、薬疹の患者さんには薬剤部の協力のもと原因薬剤の解明に積極的に取り組んでいます。

地域の医療機関から紹介を受けた患者さんは、手術加療後や免疫療法開始後はすみやかに、薬物療法後も症状が安定すれば、逆紹介して地域連携を強化しています。今後は、こうした地域連携をさらに充実させ、地域に対する診療支援を行うとともに、対応困難なアレルギー疾患患者を受け入れる病病連携や病診連携の枠組みを構築していきます。

教育面では、日本アレルギー学会指導医を中心に、アレルギー専門医教育研修施設として、高い専門性を有した幅広い臨床経験を積ませることで多くの若手医師の教育と専門医の育成に貢献しています。

研究面では、県内、県外の複数の施設と連携して、さまざまな臨床研究を企画・運営しています。過去20年以上にわたって、滋賀県におけるスギ・ヒノキ花粉の飛散状況を調査し、県内へ情報発信をしています。さらに、アレルギー疾患患者の分布と特徴を分析し、滋賀県の環境がアレルギー疾患に与える影響を解析して地域特性に関する研究も進めています。

また、本学ではアレルギー性鼻炎発症のメカニズムや、舌下免疫療法の改善に向けた基礎研究を、連携施設で採血した患者さんの末梢血や培養細胞、動物モデルなどを利用して行っています。そのほかにも、気管支サーモプラスティ治療前後の咳感受性に関する臨床研究など、アレルギー疾患における未知の事象の解明と、新たな治療法の開発を目標に、基礎・臨床研究を通じてアレルギー疾患医療の進歩に貢献しています。

診療、教育、研究の各分野においてアレルギー疾患医療拠点病院としての責務を果たしていく所存ですので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。